またオンラインカジノで負けた。

そして、この負けを俺は最後の負けにしたい。

何度もやめようと考えているのに「負けた分を取り返すぞ」と思うとどうしてもやめられず、また負けた。

オンラインカジノを始めてからは、ずっとこれを繰り返している。

負けるたびに「また負けた……」などと落ち込んでいるくせに、その落ち込みを忘れたかのようにまた軍資金を投入し、すべての軍資金を失っている。

オンラインカジノで100万円失ったあたりから、もうどのくらい負けたか考えるのをやめていたと思う。

ほとんど意地になっていたのだ。

今日は、いよいよオンラインカジノをやめる日になった。

これは自分の意志でやめられるようになったのではなく、もう借金で首がまわらなくなったからでしかない。

要するに「詰んだ」からやめたのだ。

オンラインカジノに関わった瞬間に負けが確定している

オンラインカジノで一攫千金や小遣い稼ぎを考えている人がもしいるなら、オンラインカジノの利用自体を止めたいと俺は考えている。

なぜなら、オンラインカジノというのは関わった瞬間に負けが確定しているようなギャンブルだからだ。

こういうことを言うと「それはお前が負けたからだ、オンラインカジノは儲かる、絶対に勝て、取り返せる」などという意見を言ってくるヤカラが一定数いるが、こういう意見は絶対に無視したほうがいい。

ソースはもちろん俺。

こういった意見を鵜呑みにして「俺はほかのオンラインカジノで負けた連中とは違うんだ」と考えて、負けまくり、借金苦ですべてを失った、この俺だ。

あのとき、ああいった「擁護派」の意見に耳を傾けるのではなく、俺が「あいつらとは違う」といって切り捨てていた「オンラインカジノで負けた人たち」の言葉に耳を傾けていれば、俺の現状はもう少しマシなものになっていたに違いない。

だが、俺は八つ当たりも責任転嫁もしない。

一方の意見を選んでオンラインカジノをやめられなかったのは、勝手に負けた俺自身の問題だからだ。

だからこそ、今後の誰かのために、俺は「オンラインカジノはやめたほうがいい」という意見を残しておくことにした。

それを、どこかの負けた誰かが選択してくれるなら幸い、選ばれなかったとしても、それはもう俺とは関係のない話だ。

断言する。

オンラインカジノなんてのは負け確定のギャンブルだ。

そもそもギャンブル自体が大体において負け確定なのだが、そのなかでも突出しているのがオンラインカジノだ。

オンラインカジノの入金不要ボーナスってものは自分のお金じゃないにしろ、儲からないし稼げない。

そして、俺は入金不要ボーナスでも負けた。

負けて負けて何もかも失った。

言えることはやめておけ、それだけだ。

オンラインカジノは最初に負けを自覚した瞬間がやめどき

継続的に負けた人間が言っているのだからまったく説得力はないだろうけど、オンラインカジノでは、最初に「負けた」と思った瞬間が撤退すべき「やめどき」の瞬間だ。

もっと言うなら、オンラインカジノに登録する前にやめておくのがベストのやめどきで、そこでやめておけば、「負けた」などといって落ち込むこと自体なくなるからオススメだ。

俺も時間が戻せるなら、オンラインカジノに登録するまえにやめるという選択をしていたいと思う。

だが、あの頃の俺には入金不要ボーナスが輝いてみえていたから、何度タイムリープしても、オンラインカジノに登録する俺の運命は変えられないんだろうな。

オンラインカジノで負けた金は帰ってこない。

そして、金だけでなく貴重な時間も失われている。

それに気づくころには、すべてが手遅れになっている。

俺が最初の負けの瞬間がやめどきだっていうのは、その後に待っている「失う世界」の広大さを知っているからだ。

そもそも、「負けは勝って取り返す」という考え方は、すでにギャンブル依存症の考え方であって危険だ。だから、俺もやめられなかったわけだし。

オンラインカジノで負けた俺の人生は、もうどうにもならない。

だが、これからの誰かが負けた人生にならないというような、そんな遺言は残せると思って、今日はこの話をさせてもらった次第だ。